老健の看護師に多い悩み

老健は出産や育児、介護で一度離職した看護師でも、復帰しやすいことで知られています。
また、ブランクがあっても働きやすいのが魅力でしょう。
一方で、老健で働く看護師特有の悩みも存在するようです。
老健では医師が常勤で働いていますが、夜間は看護師と介護職しか担当しません。
そのため、夜間に入居者に異変が起きたときに対応を求められるのは看護師です。
場合によっては、救急車を呼んだり、家族に説明したりすることも出てくるでしょう。
責任やプレッシャーに慣れていない看護師には大きな重圧となり、仕事が嫌になることもあるかもしれません。
異変は急に起こるものですが、日頃から入居者に変わったところがないかを介護士と連携してよく観察しましょう。
急変時にはすぐ動けるように、スタッフ全体で定期的にシミュレーション行います。
自分だけでなく、スタッフ全体の不安を軽減することが欠かせません。
そして、老健で働く看護師は介護業務にも携わることがあります。
時には介護業務に抵抗感を感じたり、本当にしたい仕事ではないと感じたりすることもあるでしょう。
しかし、その介護業務にこれまで培った経験が活かせる可能性も高いです。
入浴や清拭の手伝いをしながら、皮膚の状態を観察した際に皮膚の異常が見つかる可能性もあります。
食事介助の際に、嚥下機能の変化など気づくこともあるかもしれません。
少し様子が違うと感じたり、報告を受けたりした入居者の介助こそ、看護師が介入したいものです。