老健は在宅復帰を目指す65歳以上の高齢者が入所する福祉施設で、看護師の転職先として人気があります。
それでは、看護師が老健で働くメリットには何があるのでしょうか。
まず、病院よりも夜勤や残業がはるかに少なく、家事や育児と両立しやすいことです。
入居者の急変が少なく、重症なケースもないので精神的な負担はそれほどないでしょう。
また、介護職も多く働いていることから、それほど体力的な負担も感じないはずです。
老健の入所期間は3～6ヶ月程度で、比較的に長期間入居者一人ひとりと触れ合うことができます。
じっくり向き合い、看護や介護の介入でどのような変化が見られるのかを把握することが可能です。
その結果としてどうすれば良かったのかを考え発展させていくことで、看護研究にも力を入れられるでしょう。
老健には常勤の医師がおり、医療的介入が必要な入居者や難病の入居者もいるため、病院に近い福祉施設となります。
そのため、治療の介助や医療行為をしつつ、介護スキルも身につけられるでしょう。
そして、常勤の医師がいることでプレッシャーも軽減されます。
老健で行う医療行為は、バイタルチェックや服薬管理、胃ろう管理、呼吸管理などの基本的なものです。
いくら治療の介助や医療行為ができると言っても、病院に比べれば少ないでしょう。
しかし、その分ブランクがある看護師でも働きやすいのは事実です。
出産や育児、介護で仕事から離れていたとしても復帰しやすいのではないでしょうか。